公益社団法人 日本地すべり学会 新潟支部

お問い合わせ

第44回 地すべり現地検討会 「令和5年4月に糸魚川市広田地区で発生した地すべり」

プログラム

見学地
新潟県糸魚川市大字北山地内「広田地すべり」
(国土交通省所管)
検討会場
糸魚川市ふれあいセンター ビーチホールまがたま
(糸魚川市寺町4-3-1)
開催日
2024(令和6)年11月7日(木)
行程
現地見学 11:00~12:30
検討会  14:00~16:00

開催報告

(公社)日本地すべり学会新潟支部では,(一社)日本応用地質学会北陸支部との合同事業として,2024年11月7日に地すべり現地検討会を開催しました。参加者は23名でした。見学地である糸魚川広田地区の地すべりは2023年の融雪期に発生し,延長750m,幅200m,移動土量190万㎥の大規模なものとなっています。この地すべりによって,農地・用水路・農道などの農業基盤施設や,砂防堰堤や護岸工などの河川構造物が被災しました。

検討会当日の午前中は,現地にて冠頭部から末端部に向かって地すべり地内を移動しながら,被災状況や対策工事の進捗状況について見学しました。午後からは会場をビーチホールまがたまに移し,配布資料をもとに調査・観測結果について説明を受けた後,地すべりの発生メカニズムや対策方針などについて意見交換を行いました。

最後に,開催にあたってご協力頂いた新潟県糸魚川地域振興局および株式会社日さくの皆様に厚く御礼申し上げます。

(文責:新潟支部長 稲葉一成)

屋内での説明
地すべり冠頭部の状況
河川への土砂流出
農業用水取水施設の破壊